『VP型 真空ポンプ』の内部がどうなっているのか、 気になったことはありませんか? 普段は見ることのできないその内部には、真空を生み出すための精密な構造と工夫が詰まっています。
今回は、代表的な真空ポンプの断面図とともに、その仕組みについてわかりやすく解説します。真空装置の選定やメンテナンスに関わる方にとっても、役立つ内容ですので、ぜひご確認ください!
当社の「VP型真空ポンプ」は、他社に類のない冷却技術を採用した多段ルーツ式ドライ・真空ポンプです。ルーツ式で締切り運転を実現し、高真空ポンプを可能としたYKSの直接ローター冷却方式は、独自の技術をもとに研究開発された新技術の冷却方式です。
ルーツ式真空ポンプは、2つのローターが互いに、そしてケーシングとも、わずかなクリアランス(すき間)を保ちながら非接触で回転する構造になっています。
この非接触回転構造により、潤滑油を使用しない“ドライ・オイルフリー型”が実現されているのが最大の特長です。
しかしながら、各部品はガスを圧縮する際の熱によって膨張するため、冷却が不十分な場合、次第にクリアランスが狭まり、最終的にはローター同士やケーシングと接触してしまうリスクがあります。
この課題を解決するため、YKSの開発した「直接ローター冷却方式」を採用しました。これは、ローター内部に冷却液を循環させて直接冷却する構造で、常に一定のクリアランスを保ちつつ、安定した真空度を維持することが可能です。また、この冷却方式により、以下のような多くの利点も生まれています。
従来の外部冷却方式では、熱膨張率が大きいステンレス(鋳鉄の約1.8倍)を用いた真空ポンプの製作は困難でした。しかし、直接冷却構造を採用することで、ステンレス製ポンプの開発にも成功。これにより、腐食性ガスの吸引用途においても、高い耐久性と安定性を兼ね備えた真空ポンプを提供できるようになりました。
◇ ハロゲン系・強酸性ガスの吸入におすすめ!
フッ素樹脂ライニング厚が300μm以上!
『ルーツ式ドライ真空ポンプ VPシリーズ』は、ドライ真空ポンプの接ガス部に施工が難しいとされてきたフッ素樹脂ライニング(300μm以上)を独自の技術で採用した腐食に強いポンプです。
耐薬品性に優れたフッ素樹脂で加工しておくことで、鋳鉄やステンレス鋳物などでは腐食してしまう、塩酸・硫酸・硝酸などの流体での使用、ハロゲン系ガス、強酸性ガスの吸入に適しております!
さらにオイルフリーで汚れにくく、冷却機のドレン抜き等の作業も不要。
試薬製造や無機物テストの現場での導入実績があります。
ポンプの腐食でお困りのユーザー様は是非、ご検討下さい!
【特長】
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